補聴器の種類は大きく分けて3種類!自分に合っているのはどのタイプ?
耳が聞こえにくくなって不便を感じたり、難聴と病院で診断されて補聴器をするようにすすめられたりしたら補聴器の購入を検討しなければなりません。補聴器といっても形や種類がいくつかあります。どんなものがあるのか事前に特徴を知っておくことで選びやすくなるでしょう。今回は補聴器の種類についてご紹介します。
補聴器は耳あな型・耳かけ型・ポケット型の3種類
補聴器はおおまかに3種類に分類されます。どんなものがあるのか解説します。
耳あな型
耳の穴に入れて使用するタイプです。補聴器が耳の穴にイヤホンのように入るタイプのもの、それより少し大きく、耳のくぼみに入れるタイプがあります。購入するときに耳の穴の形を取ることでフィット感のある補聴器をつくります。
耳の穴に入れておくため、周りから見てあまり目立ちません。補聴器の色は目立たなさを重視するのであれば肌の色に近いものを選びましょう。目立たないカラーの補聴器は布団の中などに紛れると見つけにくいというデメリットがあります。よく物をなくす人は黒や赤、青などはっきりした色の方がなくしにくいです。
イヤホンで音楽を聞く習慣のある人は耳あな型の補聴器をあまり違和感なく利用できるでしょう。耳の形にそって装着するため、耳の形が本来持っている音を聞き分ける力を活用しながら利用できます。
耳かけ型
耳かけ型は耳の上にかけて使います。補聴器というと耳かけ型が一般的です。難聴が軽い人から重い人まで幅広いタイプの人が利用できますが、耳にかけるので大きくて目立ちやすい、メガネといっしょに使いにくいというデメリットがあります。本体が大きいので、ハウリングが起こりにくく、ほかにもいろいろな機能を搭載できるものが多くなっています。
最近の耳かけ型の補聴器はなるべく小さく存在感を抑えた商品や、目立つという特徴を逆手にとってスタイリッシュなもの、モダンなものなど高いデザイン性をそなえた補聴器が登場しており、ファッションアイテムとしてオシャレを楽しむことができますよ。
ポケット型
ポケット型の補聴器は携帯して持ち歩くタイプです。補聴器からイヤホンをつないで使用します。年配の方でも操作が簡単で利用しやすい、汗で故障する心配がない、安価であるといったメリットがあります。
本体のサイズが大きくイヤホンのコードもあるので、目立ったり動くのに邪魔だったりするというデメリットがあります。また胸ポケットがある服を着なければいけないのでファッションにこだわりのある人は服選びが大変になってしまうかもしれません。
補聴器の種類による値段の違い
補聴器はどれくらいの値段で購入できるのでしょうか?解説します。
小型なものほど価格が高い
補聴器は精密機器でさまざまな機能をそなえています。音の聞こえ方を調整する力や雑音を抑える力、ハウリングしにくいかなどの機能が小さな補聴器の中に搭載されています。マイクやアンプといった精密機械が本体に詰め込まれているため、製作には高い技術が必要。
小さな補聴器はたくさんの機能を小さな本体に入れこむため高価なものが多くなっています。
価格と性能のバランスを考えよう
補聴器は通販で安く購入できるものだと1万円台からあります。補聴器の専門店で購入できるものは片耳が5万円程度から。
専門店で購入すれば耳の形に合わせて購入でき、聞こえにくくなったりしたら相談にのってもらえたり、再度調整してもらえたりといったサービスがあるので専門店で購入するのがおすすめです。
機能性を重視するのであれば片耳20万円ほどの商品になるでしょう。聞こえ具合や値段による機能性を確認の上、価格と性能のバランスがよいものを選ぶのがおすすめです。
自分に合った補聴器を選ぶコツ
自分に合った補聴器はどうやって選ぶのがよいのでしょうか?コツをお教えします。
サポートやアフターケアがしっかりしているお店を選ぶ
補聴器は一度購入したらそれで終わりではありません。耳にフィットするか、聞こえ方に問題はないか、使っているうちに聞こえにくくなってきてはいないかなど相談できるようなお店で補聴器を購入するのがおすすめです。
通販でも安い補聴器が手軽に買えるようになりましたが、耳に合った調整をしないと快適に使用するのは難しいです。補聴器に関する知識を持ったスタッフがいる店舗で補聴器を選びましょう。
試着してみる
補聴器は店内で試着できたり、購入前に貸し出しを行っていたりするところがあるので、実際に補聴器をつけてみて商品を選ぶのがおすすめです。返品が一定期間無料といったお店もあるので、とくに補聴器をはじめて買う人は購入前にお試しできる店舗で購入するのが補聴器選びを失敗しないコツです。
まとめ
補聴器は現在たくさんの商品が販売されています。小さなものですが、さまざまな機能を搭載しているので高機能なものは値段が高くなっています。
補聴器選びを失敗しないためには、信頼できる店舗選びが重要です。耳の形をきちんと取ってくれたり細かく音の聞こえ方を調整してくれたり、購入後に調整してくれるといったアフターフォローがある店舗で補聴器を選ぶのがおすすめ。
補聴器は体の一部になる大事なものです。信頼のおける店舗で補聴器を選びましょう。