認定補聴器専門店ってどういうお店?補聴器を購入する店を選ぶ基準とは
補聴器はどこで購入したらよいのでしょうか。補聴器といえば、眼鏡店やドラッグストア、ネットなどが思い浮かぶでしょう。よい商品があればどこでも同じと考えがちですが、補聴器は認定補聴技能者がいる専門店で購入するのがおすすめです。そこで本記事では、気になる認定補聴器専門店について詳しく解説します。
認定補聴器専門店とは
近年では、補聴器はお店に足を運ばなくても買えるようになりました。しかし、どんな商品を選ぶにしても、その補聴器が自身に合っているかはとても重要です。補聴器は機能的な面から見て、自身の難聴の度合いに合っているかだけでなく、フィッティングして自身の耳に合わせたものを使う必要があります。そこで、購入先に選びたいのが認定補聴器専門店です。
認定補聴器専門店ってどんな店?
認定補聴器専門店とは、公共財団法人テクノエイド協会から認定を受けた補聴器販売店です。補聴器を販売するにあたり、きちんと設備が整っているか、認定補聴器技能者が常勤しているかといった、一定の基準を満たさないと認定されません。補聴器のプロがいて、設備が充実している、様々なメーカーの補聴器を置いているといった点から、自身にぴったりの補聴器を見つけられるでしょう。
どんなサービスを受けられる?
認定補聴器専門店では、聞こえに関する測定から補聴器・聞こえに関する相談、アフターサポートなどの幅広いービスを行っています。補聴器を選ぶ際に聞こえ具合を測定したり、補聴器からちゃんと音が出ているか確認したり、一人ひとり最適な聞こえが実現するよう調整するのも認定補聴器専門店が提供するサービスです。
また補聴器を装着したことによって、どれくらいの音が聞こえるようになったかという効果の測定まで行います。アフターサポートはお店によっても異なりますが、メンテナンス、無料相談、オーダーメイド補聴器の作り直しなど、できるだけ長く補聴器が使えるようにサポートしています。
認定補聴器技能者って何をする人?
認定補聴器専門店に常勤する認定補聴器技能者は、一般の補聴器販売員よりも深い知識を持つ補聴器のプロです。そんなプロが在籍する補聴器を選んでもらえるお店に行ってみるとよいでしょう。ここでは、認定補聴器技能者について詳しく解説します。
認定補聴器技能者とは?
認定補聴器技能者は、公益財団法人テクノエイド協会の講義を4年間も学び、修了したうえで、知識や技能を習得したと認定された人が与えられる資格です。補聴器の機能・性能、フィッティングだけでなく、耳に関する病気、耳の構造、音響学、補聴器の販売に関する法律まで、広く学ばなければ資格習得ができません。また、取得後も更新が必要な資格のため、常に新しい技術と知識を学び、習得しているのが認定補聴器技能者です。
認定補聴器技能者の販売店での役割
補聴器や耳について豊富な知識を持つ認定補聴器技能者ですが、補聴器の販売店ではどのような役割を果たしているためしょうか。認定補聴器技能者の仕事はお客様の補聴器の選定、調整です。しかし、一人ひとりの耳、聞こえ具合に合った補聴器を提供するのは簡単なことではありません。認定補聴器技能者にしかできない、入念なフィッティングが必要になります。
まずはどんな場面で補聴器を使用したいか、どんな時に不便を感じているのかといったカウンセリングを行います。つぎに、音の聞こえ・言葉の聞き取りの測定です。認定補聴器技能者が測定結果や耳の状況、お客様が希望するタイプの補聴器を選定し、提案します。
さらに、個人に合わせた音の大きさや、状況に応じて音を調整するプログラムの設定といった補聴器の調整をします。調整した補聴器を実際に身に付けて効果を測定し、補聴器特性の記録を行って、ようやく完了です。補聴器一つ購入するのに、ここまで細かな検査ができるのも認定補聴器技能者だけです。
認定補聴器専門店で補聴器を買うメリット
補聴器は購入したら、あとは自身で自由に使えるというわけではありません。メンテナンスやクリーニング、定期的な点検も必要です。また、使っているうちに聴力が落ちることもあるでしょう。そういった場合に必要なのが、アフターサービスです。
補聴器はオンラインショップでも手軽に購入できますが、「聞こえづらくなった」「汚れが気になる」といった時に、しっかり対応してもらえるショップを選びたいと考えるはずです。再調整が必要な場合にも、認定補聴器技能者がいる認定補聴器専門店であれば、いつでも対応できるようにしています。
また、さまざまな検査には設備が必要です。機器だけでなく防音の測定室といった設備も備わっていなければなりません。つまり、認定補聴器技能者が在籍し、かつ設備が十分に整っているお店を利用することで、しっかり検査が受けられるということです。十分な検査を受けてから補聴器を購入できるため、顧客が合わない補聴器を買って後悔してしまったとならないように、技能者は取り組んでいます。
まとめ
補聴器はただ、好きなものを購入すればいいというものではありません。きちんと検査を受け、自身の聴力に合った商品を選ぶ必要があります。認定補聴器技能者のいる認定補聴器専門店では、細かな検査をしてから、補聴器を選べます。認定補聴器技能者は耳や聞こえ、補聴器に詳しい専門家なので、知りたいこと、使用にあたって不安なことなどを相談できるのもメリットです。アフターケアも充実していることから、急な故障の際も快く対応してくれるでしょう。補聴器選びは、長く付き合える認定補聴器専門店を見つけることから始めましょう。